2011年11月18日金曜日

QOS 1.基礎


QOSとは.....

ある特定の通信トラフィックに対して通信品質や信頼性を向上する為に、
優先度などをあげたりして、一定の通信速度を保証する技術。

なぜ、QOSが必要か?
最大の理由........輻湊
ネットワーク内は、日々音声通信やデータ通信、その他のアプリケーションの通信がやりとりされている。
その中でも音声や動画を扱う通信は非常に遅延に敏感なので、遅延を一定の範囲内に収める必要がある。


QOSは主に3つのステップを実行する。

①トラフィックの種類や重要度を特定する。
トラフィックが混雑する時間や各アプリケーションのトラフィックなど時間帯ごとの統計情報を
調査し、ビジネス目標を基にアプリケーションの優先度を決定する。

②各ビジネス目標に合致するように、各トラフィックをトラフィッククラスに分類する。
アプリケーションの優先度を把握した上で、各優先項目毎にトラフィックを分類する。

③トラフィッククラスごとに、ポリシーを決定する。

■QOSの種類


①IntServ (Intergrated Services)

RSVPというネットワーク資源予約プロトコルを使用し、送信元から宛先への帯域を予約して、優先制御する方式。


・問題点
RSVPの帯域予約が失敗した場合、アプリケーションの処理は実行されない。
送信元から宛先までの各ルータがRSVPをサポートしている必要がある。
場合によってはアプリケーションフローが膨大に増え、ルータの大きな負荷がかかる。

②DiffServ (Differentiated Services)

ネットワークを経由する際各ルータが、IPヘッダー内のTOS内のDSCPを再定義し、DSCP参照して輻輳制御や帯域制御を行う技術。
IntServに比べてスケーラビリティが高い。

※後日詳しくやります!!

③Best-effort 

全ての通信が同じ優先度で通信されます。ですので、基本的に先着順にキューイングされます。