◆BGPとは
ISP等の大規模ネットワーク上で経路交換及び制御を実現する為に使用される、
AS間におけるルーティングプロトコルです。
大規模ネットワークでは、組織・会社・団体毎にAS(Autonomous System)と呼ばれる単位で
管理されております。
BGPでは、各AS内のアドバタイズネットワークをAS単位に纏めて他ASへアドバタイズされます。
BGPの特徴は以下の通りです。
■特徴
・ポート番号は179/TCPを利用する。
・32ビットのAS番号を利用する。
・クラスレスルーティングプロトコル(CIDR及びVLSMサポート)
・パスベクタルーティングアルゴリズムを利用してルーティングを実施する。
・メトリックはパス属性に基づき経路選択を実施する。
・Administrative DistanceはEBGPが20、IBGPが200。
・ネイバー認証をサポート
・ネットワーク情報に変更が生じた際は、差分情報のみをアップデートする(トリガーアップデート)。
■BGP用語
・IBGP
同じAS内部のルータ間で実行するBGPの事をIBGPと呼ぶ。同じAS内部のルータでは、IBGPを利用して、ピアを張ります。
尚、dministrative Distance(AD)は200です。
・EBGP
異なるAS内部のルータ間で実行するBGPの事をEBGPと呼ぶ。異なるAS内部のルータでは、IBGPを利用して、ピアを張ります。
尚、dministrative Distance(AD)は20です。
・BGPスピーカ
BGPが動作しているルータの事。・BGPピア
BGPネイバールータの事。※BGPには他にもたくさんの用語がございます。ここでは基本的な用語のみ掲載しております。
■BGPパケット種類
・Open
BGPネイバーを確立後、経路情報交換を開始する際に利用するパケット種別・Update
BGPの経路情報を交換する際に利用するパケット種別・Keepalive
BGPセッションを継続する為、送受信されるパケット種別デフォルトでは60秒毎に送受信されます。
尚、KeepaliveパケットはOSPFやEIGRPのHelloパケットと同意です。
・Nortification
BGPビアの切断の際に利用されるパケット種別・RouteRefresh
Updateパケットの再送要求時に利用されるパケット種別RouteRefreshパケットはclear ip bgp * in等の際に利用されます。