2011年12月2日金曜日

IPv6 1.IPv6のアドレス構成

IPv6①

・IPv6とは、


IPv4アドレスの枯渇を解決する為に開発されたIPプロトコルです。

■ 特徴
①広大なアドレス空間  
IPv6では3.4 x 1038のアドレスが使用できます。それにより,多くのデバイスにグローバルIPアドレスを割り振ることができるようになる。
  柔軟なアドレス集約や,NATなしでのエンド間接続をサポートが可能。

②シンプルなヘッダ
  ルーティングの際の効率が上がる。

③セキュリティやモバイルの対応
  モバイルIPとIpsecを使用する事が可能。

④IPv4からIPv6への変換方法を複数使用する事が可能

など!!


・IPv6アドレスの種類


① ユニキャスト
通常の1 対 1の通信に使われるアドレス。グローバルユニキャスト(グローバル集約)とリンクローカル、ユニークローカルアドレスの3つのアドレスがある。

② エニーキャスト
IPv6からの新しいアドレスタイプで,異なるインタフェースに同一のアドレスを割り振ることができる。エニーキャストあてで送信すると最も近いインタフェースが受信します。負荷分散などで使用することができる。

③ マルチキャスト
異なるインタフェースに同一のアドレスを割り振り,マルチキャストアドレスあてに送信すると,そのすべてのインタフェースが受信します。IPv4のマルチキャストと同等です。



※IPv4で存在したブロードキャストアドレスはなくなっており,マルチキャスト,またはエニーキャストがその代替として使われます。





① ユニキャスト

1.グローバルユニキャストアドレス (::/128)

IPv4のグローバルユニキャストアドレスと同等の,インターネットで一意に管理されるアドレス
IPv6のアドレス空間のうち,2000::/3(先頭3ビットが「001」)からE000::/3(先頭3ビットが「111」)までを使用します。

※FF00::/8(先頭8ビットが「1111 1111」)はマルチキャストアドレスのため除きます。::1/128はループバックアドレス


2.リンクローカルユニキャストアドレス (fe80::/10)

ローカルのリンク(ルータを超えない)に範囲(スコープ)が限定されている。そして,リンクローカルアドレスはFE80::/10を使用してIPv6インタフェースに動的に設定されます。
リンクローカルアドレスは,自動設定,ネイバの発見,ルータの発見,ルーティングプロトコルなどに利用されます。

3.ユニークローカルアドレス  (fc00::/7)

サイトローカルアドレスでは、IPv4のプライベートアドレスで問題点を解決的ない為、廃止されました。その代わりに出来てたのが、ユニークローカルアドレスです。
ユニークローカルアドレスでは、グローバルIDと呼ばれる乱数を使用する事により、IPv4プライベートアドレスおよびリンクローカルアドレスの問題点だったアドレスの重複問題を解説している。(100%一意ではない。)




② エニーキャスト

エニーキャストアドレスは特にIPv6アドレス空間の中で決められた範囲ではなく,グローバルユニキャストアドレスと同じ空間を使用する事が可能。又、ひとつのアドレスを複数のインタフェースで共有する事が可能です。
エニーキャストアドレスを送信先アドレスとして指定すると、送信元から最も近いインタフェースにパケットが送信されることになります。

※「近い」という判断は、ネットワーク上で利用しているルーティングプロトコルのメトリックによって判断されます。

③マルチキャスト (FF00::/8)

マルチキャストはIPv6の機能のいくつかの中心的役割を担い,またブロードキャストの代替として使用される。又、マルチキャストアドレスはFF00::/8のプレフィックスを持ち,2オクテット目はフラグと範囲を決定します。残りの112ビットがグループのIDとなります。

FF02::1/128 … リンク上のすべてのノード
FF02::1:ff00:0/104 … リンク上の要請ノードマルチキャストアドレス
FF02::2/128 … リンク上のすべてのルータ
FF02::9/128 … リンク上のすべてのRIPルータ
FF05::101/128 … サイト上のすべてのNTPサーバ