MPLS ラベル配布
■ ラベル配布プロトコル
TDPとは、
MPLS ネットワーク内ラベルを配布するために使用されるシスコ独自のプロトコルの事。
711番ポートを使用してネイバーの検出やラベル交換を行う。
ルータIDとしてLoopbackを使用する場合はサブネットマスクを 255.255.255.255 (/32)にする事が推奨されている。
LDPとは、
MPLS ネットワーク内ラベルを配布するために使用されるプロトコルの事。
646 ポートを使用してネイバーの検出やラベル交換を行う。
Router(config)# mpls label protocol { tdp | ldp | both }
※cefとMPLSの有効化は必須。
LDP Router IDの優先度
1.ldp router-id で指定したインターフェースアドレス
2.Loopbackアドレスの数値が一番大きいアドレス
3.有効な物理インターフェースで一番大きなアドレス
メッセージタイプ
Discovery : LSRネイバーを検出する為に使用のメッセージ
Session : LDPピアを確立する為に使用のメッセージ
Advertisement : ラベル情報を交換する為に使用するメッセージ
Notification : 何らかのエラーが発生した際にLSRに送られてくるメッセージ
※ネイバーの検出はUDPを使用し、ラベルの交換はTCPを使用。
■ ラベル配布方法
① Downstream-on-Demand 型 (DoD型)
LSRがラベル情報の要求があった場合、FECに対応したラベルを配布する方法。Downstream Unsolicited型に比べて必要最低限のラベル情報を配布する事が出来る。
② Downstream Unsolicited 型 (DU型)
ラベル要求がなくても、FECに対応したラベルを配布する方法。Downstream-on-Demand型に比べてLSPの収束が早い。
■ ラベル制御方法
① Independent Control
Downstreamからラベル情報を受信しなくても、自身のラベル情報をUpstreamに配布する方法。LSPの収束は早い。
②Ordered Control
Downstream側のLSRからラベル情報を受信した場合のみ、ラベルマッピング情報をUpstreamに配布する方法。確実にLSPを張る事が可能。反面、障害時の収束が遅い。
■ ラベル保存方法
① Conservative Label Retention Mode
複数のMPLSルートがある場合、最短ルートのラベル情報のみを保持する方式。最短ルートのみを格納する為、リソースの節約やループの検出に優れている。
② Liberal Label Retention Mode
すべてのMPLSルートのラベルを保存する方式。Conservative Label Retention Mode に比べると、すべてのラベル情報が格納されている為、障害時の収束が早い。
※ その他MPLS関連
MPLS LSP確立 //後日更新
MPLS基礎コマンド //後日更新